


ミラノ・マルペンサ空港~トリノ



トリノにも国際空港はありますが、規模が小さいため、空路でトリノへ向かう際には、ミラノ・マルペンサ空港を利用することが多くなります。
マルペンサ空港からトリノまでは鉄道でも行けますが、ミラノ中央駅での乗り換えが必要で、直通列車がありません。さらに、運賃もバスに比べて高いため、バスでの移動の方が利便性がよいと思われます。
マルペンサ空港とトリノ市内の結ぶバス会社は3社あり、便数も充実しています。
各社の片道運賃は下記の通りで、移動時間は約2時間です。
※arriva社のバスはAutostrade社との共同運行です。
トリノのバス停
トリノ市内の長距離バスのターミナルはarriva社とflibco社はほぼ同じ場所にあり、Flixbus社のバス停のみ別の場所にあります。
arriva社 / flibco社バス停
arriva社とflibco社のバスは、トリノ中心部に近い地下鉄駅「Porta Susa(ポルタ・スーザ)駅」に停車するため、下車後は宿泊先などの目的地にもアクセスしやすく、便利な場所にあります。
Flixbus社のバス停
Flixbusも市街地の「Vittorio Emanuel Ⅱ通り(ヴィトリオ・エマヌエレ2世)」に停車しますが、こちらは停留所から最寄りの地下鉄駅「Vinzaglio駅(ヴィンザッリオ)」まで500m徒歩10分程度離れています。
トリノ空港
トリノ国際空港は、市街地から公共交通手段で40~50分、アリアンツスタジアムから車で10分程度の距離にあります。
マルペンサ空港に比べると路線は少ないながらも、
- イギリス(ロンドン、マンチェスター等)
- スペイン(マドリード、バルセロナ等)
- ドイツ(フランクフルト、ミュンヘン)
- フランス(パリ)
など、LCCの国際線とイタリア国内線が運航しています。
トリノへ行く場合は、マルペンサ空港とトリノ空港の両方から探すとより便利な路線が見つけやすくなります。
ミラノ中心地~トリノ
ミラノ中心地からトリノへの交通手段は鉄道またはバスが一般的です。
鉄道で行く場合



イタリアの全国鉄道網は、「Trenitalia(トレニタリア)」と「Italo(イタロ)」の2社です。
Trenitaliaは旧イタリア国鉄を引き継ぐ民間鉄道会社で、国内の隅々の鉄道網を高速列車からローカル列車まで幅広いサービスで提供しています。
Italoは大都市間の高速鉄道が中心で、運賃はTrenitaliaよりお手頃です。
ミラノ~トリノ|の主な列車の種類と運賃
移動時間 | 運賃 | |
Regionale Veloce (快速列車) | Trenitalia/1時間50分 | 13€前後~ |
Frecciarossa (高速鉄道) | Trenitalia/1時間10分 | 30€前後~ |
italo(イタロ) | 1時間前後 | 20€前後~ |
移動時間を優先する場合はitalo、運賃を優先する場合はTrenitaliaの快速列車(Relgionale Veloce)がおすすめです。
Italoは公式アプリから乗車券を購入することがきます。
バスで行く場合



格安バスの「Flixbus」を利用すると片道5€前後から利用できます。
- 移動時間:1時間40分~2時間
- 運賃:5€前後~
移動時間は、快速列車(Regionale Veloce)と同程度(約2時間)です。
料金は安いですが、ミラノのバスターミナルが郊外にあるため、バスターミナルまでの地下鉄料金(2.2€)、バスの座席指定料金(1.8€)を加えると料金の優位性も少ないように思います。
ミラノのバスターミナル
ミラノのバスターミナル(Autostazione Lampugnano)はミラノ郊外(サン・シーロ近く)にあり、地下鉄1号線「Lampugnano駅」と接続しています。
トリノのバスターミナル
Flixbusのトリノの停留所は、「Vittorio Emanuel Ⅱ通り(ヴィトリオ・エマヌエレ2世)」で、ミラノ・マルペンサ空港とのエアポートバスの発着点と同じ場所です。
トリノの公共交通機関



トリノ市内の主な公共交通機関は地下鉄・バス・トラムで、いずれも地元のGTT社が運営しており乗車券は共通です。
乗車券は駅の券売機やTabacchiと呼ばれる街中の小売店で購入できますが、キャッシュレスが進んでいるので紙の乗車券を購入する必要性はなく、タッチ付きクレジットカードや専用アプリで決済すると料金の割引も受けることができます。
主な乗車券の種類と運賃
タッチ決済 | アプリ・乗車券 | 紙の|
シングルチケット | 1.9€ | 2.0€ |
一日乗車券 | 3.7€ | 4.5€ |
シングルチケット:地下鉄、バス、トラム等GTT社のネットワーク内で100分以内乗り換え自由
アプリとクレカのタッチ決済の利便性はあまり変わりませんが、タッチ決済は全てのバスに対応しておらず、スタジアム方面行きバス(72番)は未対応(2025.3月時点)であるため、アプリの利用がおすすめです。
GTTアプリ(GTT TO Move)






アプリ(GTT TO Move)は、アカウント作成など不要で、ダウンロード後即利用できます。
アプリで購入したチケットは購入から360日有効で、利用時に有効化する必要があります。
アプリでは乗車券の購入の他にバス停、目的地へのルート検索もできます。
スタジアムアクセス
スタジアムへの公共交通手段
ユヴェントスの本拠地「アリアンツ・スタジアム」はトリノ郊外にあり、アクセスがあまり良くないうえ、近くには地下鉄のような輸送力の高い公共交通機関も運行していません。
スタジアムへの主な公共交通手段は下記の2つです。
- 地下鉄+トラム
- 路線バス
この内、スタジアム行きのトラムは、試合日のみの運行なので、試合のない日に行く場合は路線バス一択になります。
※試合のない日でもスタジアム方面行きのトラム(9番)はありますが、最寄り停留所からスタジアムまで1km程度離れています。
各公共交通手段の長所・短所
長所 | 短所 | |
地下鉄+トラム | ・時間がかからない (30~40分) | ・乗り換えが必要 ・トリノ王宮周辺に地下鉄駅がない ・スタジアムストアから遠い |
路線バス | ・乗り換え不要 ・トリノ王宮近くにバス停がある | ・時間がかかかる (40~50分) ・Porta Nuova駅からの直通がない |
「地下鉄+トラム」と「路線バス」の運賃は同じです。
「地下鉄+トラム」と「路線バス」のいずれも利用しましたが、乗り換えは必要ですが、「地下鉄+トラム」の方が、運行時間も正確で移動時間が短いので利便性が高いと思います。
地下鉄+トラムで行く場合



トリノの地下鉄路線



地下鉄は1路線で、現地観戦や観光で利用頻度の高い駅は下記の4駅です。
- Bernini駅:アリアンツ・スタジム行きトラムへの乗換え駅
- Porta Susa駅:Trenitalia停車駅、arriva社・flibco社のマルペンサ空港行きバス停の最寄駅
- Vinzaglio駅:ミラノ市内・マルペンサ空港を結ぶFlixbusバス停の最寄駅
- Porta Nuovo駅:Trenitalia停車駅でトリノの鉄道玄関口
行きの地下鉄+トラム
- 地下鉄のFermi行きに乗り「Bernini駅」で下車
- 地上に出て、「Fermata 597」停留所からトラム(9/)に乗車
Porta Nuova駅から向かう場合だと、地下鉄+トラムで移動時間は30~40分です。
スタジアムへ向かうトラム(9/)は、試合日のみの営業で、キックオフの約2時間前から運行しています。
スタジアム前がトラムの終点で、停留所はスタジアムの北側にあります。
帰りのトラム



スタジアム前のトラム停留所が始発駅なので、試合終了後は大量の車両が待機しています。
トラム停留所はスタジアムの北側にあるため、東側のバックスタンドや南側のホーム側ゴール裏から向かう場合はかなり歩く必要があります。
帰りのトラムの最終便は試合終了の45分後で、帰りのトラムはPorta Nuova駅近くまで運行しています。
バスで行く場合



バスで行く場合は、路線バスを利用することになります。
スタジアム行きバスの路線番号は、62・72・72/(平日のみ)・75・VE1(平日のみ)です。
街の中心部から行く場合
街の中心部から向かう場合は、サン・カルロ広場近くのバス停「Bertola Cup」から「路線バス(72・72/)」が運行しています。
Bertola Cupバス停は72・72/バスの始発点ですが、近くに地下鉄駅がないので、トリノ王宮やサン・カルロ広場付近から向かう場合は、バスの利用が便利です。
スタジアム最寄りのバス停は「Stadio」「Stadio Nord」で、Bertala Cupから約40~50分です。
スタジアムツアーなどで試合のない日に訪れる場合の交通手段はバスのみになります。
バス停の案内板



バス停には路線番号とその路線の全バス停名が記載された案内板が設置されています。
アリアンツ・スタジアム
アリアンツ・スタジアムは、2011年に開業した収容人数41,000人のスタジアムで、UEFAが定めるスタジアムカテゴリーにおいて最高ランクである「カテゴリー4」に認定されています。
広大な敷地面積



現地に行って初めて分かることは、チケットがないと立ち入れない敷地(閉鎖空間)がかなり広大ということです。
- スタジアムの建物
- その周囲の白いタイル状のエリア
- そのまた周囲の芝生エリア
がスタジアムの閉鎖空間で、その周辺にある駐車場が公開空地にあたるエリアになります。



上空からの画像で見ると、赤の矢印がスタジアムの外周にあたり、この外周部にフェンスや外壁があるので、チケットがないとこれより先は近づけません。
試合日は観戦エリアで入場ゲートが決まっているので、観戦エリアと反対側に到着するとかなり歩くことになります。
そのため、観戦エリアで交通手段を選ぶと現地での時間の節約にもなります。
- バス停から近いエリア:
- バックスタンド(Est)
- ホーム側ゴール裏(Nord)
- 公式ストア、スタジアムツアー受付
- トラム駅から近いエリア:
- メインスタンド(Ovest)
- アウェイ側ゴール裏(Sud)



例えば、Googleマップでスタジアム東側にある公式ストアから、スタジアム西側のメインスタンドの入場ゲートまでのルートを調べると、1.1km徒歩16分と表示されます。
上の画像でみると、かなり大回りしているように見えますが、実際にこれが最短ルートになります。
試合当日にスタジアムで買い物等を予定している場合は早めの到着が望ましいと思います。



試合のない日はスタジアムに近づくこともできません。
ショッピングセンターが隣接



スタジアムの横には「Area12」というショッピングセンターが隣接しています。
小規模なモールですが、飲食店、スーパーも入店しているので早めに到着しても時間を潰すことができます。
充実したスタジアムサービス



1階席のコンコースがかなり広く、余裕のある設計がされています。



この広いスペースを利用して、子供向けのアトラクションやイベントが充実しており、試合以外でもファンを楽しませる工夫が満載です。
- マスコットキャラクターとの写真撮影
- フェイスペインティング等のメイクアップ
- ミニフットサル 等



他のスタジアムでは見かけたことがない託児所も用意されています。
託児所が利用できる観戦エリア
- Eastスタンド(バックスタンド)1階席
- プレミアムメンバー向け
利用出来る観戦エリアは限られますが、3~6歳の幼児が対象で、キックオフ2時間前から試合終了まで無料で利用できます。
マッチデイ情報
セリエAのどのスタジアムでも入場時に、チケットの氏名と身分証の氏名の照合があるためパスポートの携帯は必須です。
主な持ち込み禁止物
- 一眼レフカメラ、ビデオカメラ
- 双眼鏡
- ペットボトル等密閉容器に入った飲料
- 長傘、先の尖った傘
ホテル、カフェ、小売店等が荷物の一時預かりを行っており、オンライン上で場所検索・予約・決済ができ、24時間対応しているところもあります。
チェックイン・チェックアウト時間や移動の関係でどうしても大型荷物がある場合は、こういったサービスを利用するのもよいと思います。
公式ストア
公式ストアはスタジアムに隣接した大型店と市街地の観光名所に近い店舗の2ヶ所あります。
スタジアムストア



スタジアムストアはスタジアム東側にあります。
- 営業時間:毎日10:30~20:30



マーキングの圧着機械も充実しています。
市街地のストア(Torino City Center)



町の中心部でトリノ王宮等の観光名所近くにも公式ストアが出店しています。
- 営業時間:毎日10:30~20:30
こちらの店舗は、スタジアム行き路線バス(72・72/)のバス停「Bertola Cup」から徒歩5分程度の場所にあります。
スタジアム・ツアー



「MUSEUM&TOUR」または「MUSEUMのみ」の2プランあります。
ツアーは試合日を含め毎日開催しており、試合のない日は一日5回開催しています。
TOURはガイド付きで、所要時間はTOUR+MUSEUMで約2時間です。
料金
- MUSEUM&TOUR:29ユーロ(15歳以上)/24ユーロ(メンバー)
- MUSEUMのみ:20ユーロ(15歳以上)/15ユーロ(メンバー)
ミュージアム営業時間
- 営業時間(試合のない日)
- 月~金曜日:9:30~18:30
- 土日祝日:9:30~19:30
- 営業時間(試合日)
- 12時KO:9:30~12:00、14:00~19:30
- 15時KO:9:30~14:30、16:30~19:30
- 18時KO:9:30~17:30
- 20時45分/21時KO:9:30~20:00
公式チケットの購入方法


