


ビルバオへの行き方
ビルバオは、スペイン北部にあるバスク地方の主要都市で、グッゲンハイム美術館に代表される現代アート、ピンチョスなどの美食、豊かな自然、そしてバスク独自の文化が共存した魅力ある街です。
「Bilbao」は英語名で、地元バスク語の「Bilbo」と表記されることもあります。



ビルバオ空港は、国内20都市への路線のほか、イギリス、フランス、イタリアなどヨーロッパ諸国を中心とした国際線36路線が就航しています。
同じバスク州にあるサン・セバスチャンへ行く場合も、ビルバオ空港を経由する方が便利なことが多く、ビルバオからサン・セバスチャンへはバスで約1時間15分です。



日本ではサン・セバスチャンに注目が集まることが多いですが、街の規模はビルバオの方が大きく、観光地としての見どころも多いと思われます。
サン・セバスチャン空港は就航路線が少ないため、サン・セバスチャンへ行く場合でも、ビルバオ空港を経由する方が便利なことが多く、ビルバオ空港からはサン・セバスチャン行きの直行バスが運行されています。
ビルバオ空港~サン・セバスチャン間のバス
- 所要時間:1時間15分(30~60分間隔で運行)
- 運賃:17€
ビルバオ市内~サンセバスチャン市内
ビルバオ市内のバスターミナル(Bilbao Intermodal)~サン・セバスチャン間でバスが1時間に2~3本運行しています。
- 所要時間:1時間10~20分
運行会社は、avanza社とalsa社の2社が運行しています。
avanza社の方が運行本数が多く、午前中は60分間隔、午後は30分間隔で運行しています。
運賃はalsa社の方がお手頃です。
- avanza社:12.9€
- alsa社:7.75€
いずれもオンラインで予約はできますが、運行本数が多いので現地の券売機または窓口で購入しても問題ありません。
マドリードから行く場合
飛行機で行く場合
航空会社はイベリア航空、Air Europaのほか、LCCのvueling航空が運航しています。
- 所要時間:1時間
- 運航数:一日7~8便
早期予約で片道30€前後~利用出来る場合があります。
鉄道で行く場合
マドリード・チャマルティン駅からrenfe(スペイン国鉄)の高速鉄道が運行しています。マドリード発の列車は朝と夕方の一日2往復です。
- 所要時間:4時間45分
- 運航数:一日2便
料金は早期予約で20~30€程度で利用できる場合があり、往復予約すると20%の割引が適用されます。
バルセロナから行く場合
飛行機で行く場合
航空会社はバルセロナを拠点とするLCCのvueling航空で、早期に予約をすれば30€程度で利用することができます。
- 所要時間:1時間
- 運航数:一日7~8便
早期予約で30€前後~で利用することができます。
鉄道で行く場合
一日1往復、バルセロナ・サンツ駅からrenfe高速鉄道が運行しています。
- 所要時間:7時間
- 運航数:一日1便
・バルセロナ8:50発~ビルバオ15:36着
・ビルバオ15:20発~バルセロナ22:13着
運賃は片道40~60€程度です。
ビルバオ空港
ビルバオ空港は市街地から近く、空港から市街地までバスで20分程度です。
ビルバオ空港から市街地までの公共交通手段は「バス(A3247番)」で、15~20分間隔で運行しています。
- 運賃:3€(Barikカード利用で0.99€)
支払いはバス乗車時に現金やタッチ付きクレカで決済できますが、地元の交通系ICカード「Barikカード」を利用すると大幅な割引を受けることができます。(Barikカードについては後述)
「Barikカード」は、空港のバス乗り場近くの有人券売所で購入できます。(Barikカードについては後述)



空港バスの発着点はサンマメス・スタジアムそばのバスターミナル「Bilbao Intermodal」です。
Barikカード
ビルバオ市内の公共交通機関



ビルバオ市内は地下鉄、トラム、バスなど公共交通機関が充実しており、ほとんどの交通機関で交通系ICカード「Barikカード」が利用できます。
Barikカードで支払うと運賃が大幅に割引されるため、公共交通機関を利用する際は、まずBarikカードを購入することをおすすめします。
Barikカードの特徴
- 通常運賃に比べ、最大約50%の割引
- 料金:デポジット3€+最低チャージ額は5€。追加チャージは5€単位で最大90€。
- 1枚のカードを最大10人まで複数利用可能
- 地下鉄を複数で利用する場合は、改札口で一人がタッチし、次の人に渡しタッチする。
- バスを複数で利用するときは乗車時と降車時に人数分タッチする。
Barikカードのほかに、時間単位で利用できる旅行者向け「Bilbao Bizkaiaカード」もあります。
- 24時間券:10€
- 48時間券:15€
- 72時間券:20€
販売場所



Barikカードは地下鉄の券売機、「Barik」の看板があるキオスクやタバコ店、商業施設、レンフェ駅、EuskoTren(バスク鉄道)の駅などで購入できます。追加チャージも同じ場所で可能です。
(リンク先FAQ内「How and where can you purchase a Barik Card?」で案内)
乗車料金
(リンク先FAQ内「Where can you use the Barik Card in Bizkaia?」で案内)
Barikカード最大のメリットは運賃の割引です。
一般運賃とBarikカード運賃の対比
(SINGLE) | 一般料金Barikカード | |
地下鉄 | 【ゾーン】 ① 1.90 € ② 2.10 € ③ 2.15 € | 【ゾーン】 ① 0.99 € ② 1.16 € ② 1.26 € |
トラム | 1.50 € | 0.73 € |
renfe | 【ゾーン】 ① 1.65 € ② 1.95 € ③ 2.05 € ④ 2.60 € ⑤ 3.35 € | 【ゾーン】 ① 1.06 € ② 1.32 € ③ 1.56 € ④ 1.92 € ⑤ 2.46 € |
バス (Bilbobus) | 1.50 € | 0.70 € |
バス (bizkaibus) | 【ゾーン】 ① 1.90 € ② 2.10 € ③ 2.15 € ④ 3.40 € ⑤ 4.50 € | 【ゾーン】 ① 0.99 € ② 1.16 € ③ 1.39 € ④ 1.90 € ⑤ 2.45 € |
空港バス | 3.00 € | 0.99 € |
(EuskoTren) バスク鉄道 | 【ゾーン】 ① 1.90 € ② 2.10 € ③ 2.15 € ④ 3.40 € ⑤ 4.50 € | 【ゾーン】 ① 0.99€ ② 1.16€ ③ 1.26€ ④ 1.90€ ⑤ 2.45€ |
フニクラ (ケーブルカー) | 片道 3.00 € 往復 5.00 € | 0.70 € |
ビスカヤ橋 ゴンドラ | 0.55 € | 0.55 € |
ビルバオ以外で利用できる交通機関
Barikカードはビルバオ以外では、サン・セバスチャン、ビトリアの公共交通機関でも利用できます。
サン・セバスチャンの公共交通機関



青と緑の車体にカエルのロゴマークが特徴のサン・セバスチャン地元のバス「d・Bus」でも利用できます。
- バス(d・Bus):通常運賃1.85€→Barikカード0.49€へ割引
- EuskoTren(バスク鉄道):通常1.80€→Barikカード0.90€へ割引
※Amara駅(市街地)~Anoeta駅(レアル・ソシエダのスタジアム最寄り駅)の運賃
ビトリアの公共交通機関
バスク州の州都「ビトリア」のトラムもEuskoTren社が運行しており、Barikカードが利用できます。
- トラム:通常運賃1.25€→Barikカード0.66€へ割引
ビトリアはラリーガの「アラベス」の本拠地でもあります。
ビルバオの主な交通機関
地下鉄(メトロ)






地下鉄の主要路線は2本(L1とL2)です。
運賃
- 一般料金:1.90€~
- Barikカード:0.99€~
運賃はゾーン制で、15分以内であれば別の路線への乗り換えが無料です。
Barikカードを複数人で利用するときは、一人が改札を通過した後、次に人に渡すことで利用できます。



スタジアムの最寄駅は「サン・マメス駅(San Mames)」です。
ビルバオ空港やサン・セバスチャンを結ぶバスターミナル「Bilbao Intermodal」の最寄駅も「サン・マメス駅」で、サン・マメス駅とBilbao Intermodalは地下通路でつながっています。



丸を3つ重ねたロゴマークが地下鉄乗り場入口の目印です。



世界遺産「ビスカヤ橋」へ行く場合も地下鉄が便利です。
ビスカヤ橋の最寄駅は、L1の「アレータ駅(Areeta)」または、L2の「ポルトゥガレテ駅(Portugalete)です。 」



ビスカヤ橋のゴンドラでもBarikカードは利用できますが、割引はありません。
トラム






トラムはネルビオン川沿いを走っており、サンマメス、グッゲンハイム美術館、旧市街、バスターミナル、Renfe駅など、街の主要スポットに停留所があります。
そのため、スタジアム訪問や観光の際によく利用される交通手段です。
運賃
- 一般料金:一律1.50€
- Barikカード:一律0.73€



Barikカードの読み取り機はトラム車内ではなく、停留所に設置されているので乗車前にカードタッチが必要です。
路線バス






赤い車体の「BILBO BUS」と緑の車体の「BizkaiBus」の2社が営業しており、いずれもBarikカードは利用でき、割引運賃を適用しています。
市内の移動は地下鉄とトラムで十分なので、バスを利用する機会は少ないと思います。
Barikカードでの支払い方法は日本のバスと似ており、乗車時と降車時にBarikカードを読み取り機にタッチします。
複数で利用する場合は、乗車時と降車時に人数分のタッチします。
フニクラ(ケーブルカー)



ビルバオの街を一望できる「アルチャンダ展望台」へ行くには、フリクラ(ケーブルカー)を利用します。
運賃
- 一般料金:片道3.00€ / 往復5.00€
- Barikカード:片道0.70€



アルチャンダ展望台からは、緩やかな丘の上からビルバオの街全体がパノラマのように広がり、赤茶色の屋根が連なる旧市街から、近未来的なグッゲンハイム美術館、そして蛇行するネルビオン川までを一望できます。



展望台に立つと、サン・マメスが街の中心地にあることもよく分かります。
ビスカヤ橋ゴンドラ



世界遺産に登録されている「ビスカヤ橋」のゴンドラでもBarikカードは利用できますが、運賃の割引はありません。(以前はBarikカード割引がありましたが、2025.6月時点では割引はなくなっています。)
運賃
- 一般料金/Barikカード:0.55€(22時~24時:0.80€)



観光名所ですが、地元生活者の足としても利用されています。
スタジアム アクセス



スタジアムへは、地下鉄・バス・トラムなど公共交通機関が充実していますが、街の中心部に位置しているため、徒歩で訪れる人も多いようです。
そのため、試合終了後の交通機関の混雑はあまり見られないように思われます。
“大聖堂”サン・マメス
スタジアムは「La Catedral(ラ・カテドラル/大聖堂)」の愛称で親しまれており、そのデザイン性や機能性の高さから、さまざまな賞を受賞し、多方面から高い評価を受けています。
スタジアム以上の存在
2023/24シーズンのサン・マメス来場者数は約200万人で、そのうちサッカー観戦者は約100万人でした。
残りの約100万人は、試合のない日にスタジアムを訪れた人々で、観光やイベントなどを目的に訪問しています
サン・マメスは単なるスタジアムではなく、日常生活の一部であり、観光名所でもある、ビルバオを象徴する存在となっています。
イルミネーション演出
試合のない日でも毎夜イルミネーション演出が行われており、「カテドラル」という名称の理由の一つでもあります。
イルミネーション点灯時間
- 3~9月:22時から30分間
- 10月~2月:20時から30分間
スタジアム ツアー



スタジアムツアーとミュージアムが組み合わさったプランです。
ツアーのタイプは、ガイド付き(英語・スペイン語など)と音声ガイド付き(英語・スペイン語など)の2種類があり、オンライン予約時に選択できます。
ツアー情報
- 開催日:火~日曜日、7・8月は毎日
- 営業時間:
- 3~10月:10時~20時
- 11月~2月:10時~19時
- 料金:22€(メンバー 10€)
所用時間はガイド付きで45分程度、音声ガイド付きの場合は時間制限はありません。
公式ストア



公式ストアはスタジアムに併設しており、品揃えも充実しています。
スタジアムストア営業時間
- 月~土曜日:10時~20時
- 日曜日:10時~19時
- 試合開催日の営業はキックオフ時間で異なる



スタジアムストア以外にも、グッゲンハイム美術館前と中心地のモユア広場(Moyua)近くにもあります。
公式チケットの購入方法


