


サン・シーロ



スタジアムの正式名称は「スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ」ですが、スタジアムの公式サイトでは「サン・シーロ」と表記され、最寄り駅も「サン・シーロ・スタディオ駅(San Siro Stadio)」となっています。このように、地元では二つの名称が混在して使われています。
ミランファンは「サン・シーロ」、インテルファンは「ジュゼッペ・メアッツァ」という呼称を愛用していますが、現在はあまり厳格なこだわりはなくなっているようです。
新スタジアム構想
現在のスタジアムは100年以上の歴史を持ち、新スタジアムの構想は紆余曲折を経て、2025年春時点でミランとインテルの両クラブがミラノ市に対し、スタジアムとその周辺の土地の買収を提案しています。
両クラブがミラノ市から現スタジアム隣接の土地および建物を共同で購入し、2030年の完成を目指して、約7万人収容の新スタジアムを建設することを前提とした内容となっています。
スタジアム アクセス
スタジアムは、ミラノ中心部から西へ約6kmに位置しており、主な公共交通手段は地下鉄です。
地下鉄で行く場合



ミラノ市内の公共交通手段は地下鉄・バス・トラムでいずれも地元の交通会社「ATM(ミラノ交通局)」が運営しています。
スタジアムへの地下鉄路線
スタジアムの最寄駅は地下鉄M5号線(パープルライン)の終点「サン・シーロ・スタディオ駅(San Siro Stadio)」です。
ミラノ中央駅(Centrale FS)やドゥオーモなどの観光スポットからスタジアムに向かう場合、乗り換えが必要で、いずれもスタジアムまで約30分程度です。
ミラノ中央駅から向かう場合



ミラノ中央駅から向かう場合は、ガリバルディ駅(Garibaldi FS)での乗り換えが必要です。
(M2グリーンライン→M5パープルライン)
ドゥオーモ付近から向かう場合



ドゥオーモなど繁華街から向かう場合は、ロット駅(Lotto)での乗り換えが必要です。
(M1レッドライン→M5パープルライン)
Lotto駅で乗り換える場合は注意が必要です。
試合当日、Lotto駅の乗換え連絡路は閉鎖され、一旦地上に出てスタジアム行きの路線(M5)に乗換えなければならないので、時間がかかる上に、乗り換え時に乗車券の有効時間が過ぎていたら再度乗車券を購入する必要があります。
加えて、キックオフ時間が近づくとM5ラインの車両が満員になり、Lotto駅からの乗車が困難になることがあるため、早めの到着をおすすめします。
主な乗車券の種類
ミラノは地下鉄網が発達しているため、スタジアムの往復や市内観光には地下鉄だけで十分ですが、バスやトラムも同じATM(ミラノ交通局)が運営しており、乗車券は共通です。
主な乗車券の種類・運賃
- 1回券(2.2€):90分以内であれば、地下鉄・バス・トラムの乗換え自由(地下鉄は1回のみ)
- 1日券(7.6€):最初の乗車から24時間有効
- 3日券(15.5€):1日券は24時間有効ですが、3日券は72時間ではなく3日目の終電まで有効
販売場所
乗車券は地下鉄駅構内の券売機や、タバッキ(Tabacchi)と呼ばれる小売店などで購入できますが、アプリでの購入やタッチ決済付きクレジットカードでの支払いも可能です。そのため、券売機や店頭で購入するメリットはほとんどないと思われます。
タッチ決済付きクレジットカードやスマホで支払った場合、最低運賃が適用されます。
例えば、1回の乗車であれば1回券の料金(2.2€)が適用されますが、同日4回利用すると4回分の料金(8.8€=2.2€×4)ではなく、自動的に一日券の料金(7.6€)が適用されます。
注意点としては、乗車時と降車時にカードリーダーへのタッチが必要で、降車時のタッチを忘れた場合は乗車地から最遠地までの最高運賃が適用されます。
ATBアプリ






ATM社のアプリからも、1回券、1日券等の乗車券を購入することもできます。
アプリでは各種乗車券の購入だけでなく、地下鉄の路線図、現在地からの最適ルート、遅延等の運行状況も確認できます。
営業時間
地下鉄の最終は24時頃で、遅い時間帯の試合でも試合終了後すぐにスタジアムを出れば終電を逃すことはないと思いますが、試合後のサン・シーロ・スタディオ駅は入場制限が行われる場合があります。
ATM(ミラノ交通局)の公式サイト「Journey Planner」から地下鉄時刻表を確認できます。
トラムで行く場合



【ドゥオーモ前スタジアム行きトラム(16番)停留所】
ドゥーモの近くにもスタジアム行きのトラム(16番)の停留所があり、16番トラムの終点がサン・シーロ前です。



16番トラムの終点がサン・シーロ前です。
地下鉄に比べ輸送力が低く、運行本数も少ないのであまり利用する機会はないかもしれませんが、スタジアム前の停留所が16番トラムの始発着駅なので、試合終了後にタイミングよく停車していたら利便性はよいと思います。
マッチデイ情報
入場時の身分照会



セリエAのどのスタジアムでも入場時に、チケットの氏名と身分証の氏名の照合があるためパスポートの携帯は必須です。
チケットの名義変更が不可の場合は譲渡が出来ません。
身分照会は入場者全員を対象としており、キックオフが近づくにつれゲート付近は混雑するので、早めの到着が望ましいと思われます。
スタジアム・レギュレーション(ACミラン)
スタジアムに手荷物預かり所はありません。
主な持ち込み禁止物
- スーツケース等大型カバン
- 先の尖った傘
- プロ仕様のカメラ
- キャップ付きペットボトル等密封された飲料容器
スタジアム開門はキックオフの2時間前、再入場は不可です。
駅の手荷物預かり所



イタリアの鉄道駅にはコインロッカーがないことが多いですが、大きな駅であれば構内に「Kibag」という手荷物預かり所がある駅もあります。
街中の手荷物預かり所
駅の構内以外では、ホテル、カフェ、小売店等が荷物の一時預かりを行っており、オンライン上で場所検索・予約・決済ができ、24時間対応しているところもあります。
チェックイン・チェックアウト時間や移動の関係でどうしても大型荷物がある場合は、こういったサービスを利用するのもよいと思います。
スタジアム ツアー



スタジアム&ミュージアムツアーも開催されており、ミラン、インテル両チームのドレッシングルームが見学できます。
ツアーゲート前には当日券売り場もあります。
ツアー情報(2024.4月時点)
- 内容:ガイド付きスタジアムツアー+ミュージアム
- 入場料(大人):€30
- 営業時間:9:30~18:00(試合開催日によって異なる)
公式ストア
インテル、ミランともスタジアムストアがありますが、互いのチームの試合日は休業しているようです。
スタジアムストア
インテル・スタジアムストア
- 営業時間:毎日10時~19時
- 試合開催日の営業はキックオフ時間で異なる
ACミラン・スタジアムストア
- 営業時間:毎日10時~18時30分
- 試合開催日は試合終了1時間30分後まで営業
インテル、ミランともスタジアムストアの他、ミラノ市内に公式ストアを出店しています。
INTER STORE
スタジアムストア以外にも、2店舗出店しています。
- San Babila店(ドゥオーモ近く)
- Castello店(スフォルツェスコ城近く)
INTER STORE|San Babila



- 営業時間:毎日10時~20時
INTER STORE|Castello



・営業時間:毎日10時~20時
MILAN STORE
スタジアムストア以外にも、4店舗出店しています。
- Flagship Store(スフォルツェスコ城近く)
- San Babila店(ドゥオーモ近く)
- CASA MILAN(ミラン本社)
- マルペンサ空港ターミナル1
Milan Flagship Store Via Dante



Flagship Storeは、2024年夏にクラブ創立125周年に合わせて、ミラノ中心部のダンテ通りにオープンした新しい旗艦店です。
- 営業時間:毎日10時~20時
Milan Store|San Babila



- 営業時間:毎日10時~20時
San Babilaにあるインテルとミランの店舗は数十m程度しか離れていません。
CASA MILAN



ACミランの本社「CASA MILAN」にも公式ストアは併設しています。
CASA MILANは、サンシーロスタジアムから約3kmです。



CASA MILANの最寄り駅は地下鉄M5「ポルテッロ駅(Portello)」
スタジアムから向かう場合は乗り換え不要で、徒歩時間を含め15分程度です。



CASA MILANには、公式ストアだけでなく、レストランやミュージアムを併設しており、ミラニスタの証明書でもあるCRNカードも発行しています。
MONDO MILAN MUSEUM



ミュージアムは自由見学方式で、見学時間は30~40分です。
- 営業時間:10時~19時(最終入場は18時)
- 入場料(日付指定/大人):
- 通常:20€
- 試合前後:21€
- 試合日:23€
- CRNカード保有者:15€
- オープンチケット(有効期間6ヶ月)
- 大人:22€
- CRNカード保有者:16€
公式チケットの購入方法





